【米国株動向】ブロードコム[AVGO]が1兆ドルクラブに復帰。株価は史上最高値を更新へ | モトリーフール米国株情報 | マネクリ マネックス証券の投資情報とお金に役立つメディア

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モトリーフール米国本社、2025年6月3日 投稿記事より

逆風を乗り越え再び1兆ドルへ、株価はさらに上昇か

時価総額1兆ドルの銘柄は数えるほどしかありません。そのメンバーには、市場で人気のあるエヌビディア[NVDA]、テスラ[TSLA]、アップル[AAPL]、バークシャー・ハサウェイ[BRK.B]といった銘柄が含まれています。2024年末、カスタムチップ・メーカーのブロードコム[AVGO]が大幅に上昇し、この1兆ドルクラブの仲間入りを果たしました。

しかし、関税と世界貿易戦争が原因で2025年4月に急落した後、ブロードコムは時価総額7,000億ドルを一気に割り込みました。4月中旬から続いた最近の株価上昇を受けて、ブロードコムは2025年5月28日時点で、再び1兆ドルクラブに復帰しました。

しかし、あるウォール街のアナリストは、この好況はまだ始まったばかりで、株価は間もなく史上最高値を更新すると予想しています。

エヌビディアの競争相手ではなく、補完的な存在に

ブロードコムは、長年「より一般的なグラフィック・プロセッシング・ユニット(GPU)分野の王者」と考えられてきたエヌビディアの地位を脅かすことはないと考えられますが、より特定のワークロード向けに設計されたカスタムチップで存在感を高めています。たとえば、ブロードコムの主力製品の1つに、XPUと呼ばれる特定用途向けカスタム集積回路(ASIC)があります。

XPUは推論に適しており、AIでは大規模な言語モデルにリアルタイムのデータを活用してパターンを認識し、特定のタスクの解決に役立つ予測を立てることを意味します。ブロードコムは、メタ・プラットフォームズ[META]のようなハイパースケーラーや、OpenAIのようなAI分野の主要プレーヤーと提携し、それぞれの事業やAIワークロードに合わせたカスタムチップを開発しています。

メリウスリサーチのアナリスト、ベン・ライツェス氏は、カスタムチップをエヌビディアの競争相手としてではなく、補完的な存在として捉えています。「企業は、さまざまなワークロードに柔軟に対応するため、エヌビディアとブロードコムの両方からコンピューティングリソースを二重調達していますが、いずれも両社との提携は変わりません」と、ライツェス氏は最近の調査レポートで述べています。また、同氏は「ブロードコムの目標株価を1株当たり198ドルから283ドルに引き上げ、足元の水準からさらに19.4%上昇する余地がある」と示唆しました。

ライツェス氏の格上げの一部には、ブロードコムの評価を22倍ではなく、2027年の予想利益の30倍に引き上げることが含まれています。同氏は、今後10年間でAIプロセッサによる売上高が年平均43%の成長率を達成する現実的な道筋を見出しています。ブロードコムは、カスタムAIチップソリューションの新規顧客も発表しており、市場全体の拡大が見込まれます。

「現在7社のXPU顧客が確定したことで、サービス提供可能な市場規模は、10年後には間違いなく1,400億ドル~2,100億ドルの範囲にまで拡大する可能性があります。ブロードコムは、これらの7社の顧客における市場シェアを考慮すると、この10年の後半にはAI関連で700億ドルをはるかに超える売上高を計上するでしょう」とライツェス氏は記しています。また同氏は、ブロードコムがネットワーキングに特化したチップ事業を拡大し、予想を上回る規模の自社株買いを実施することで、追い風が吹く可能性もあると見ています。

ブロードコムは史上最高値を更新できるか?

株価は予想利益の約36倍で取引されているため、同社が顧客の増加と維持を続ければ、30倍の株価収益率は非現実的な数字ではありません。ブロードコムは急成長を続けています。2025年第1四半期の売上高は25%増加し、1株当たり利益は300%超増加しました。

ブロードコムの顧客には、AI 分野の有力企業も数多く含まれています。これら顧客の大半は、巨額の設備投資(CAPEX)計画を持つキャッシュカウ(金のなる木)企業です。設備投資額は増減する可能性がありますが、最高のAIソリューションを生み出す開発競争は始まったばかりであり、これらの大手企業は常にイノベーションを必要としています。また、エヌビディアと直接競合するのではなく、エヌビディアの周囲で、あるいはエヌビディアと連携して事業を展開する銘柄は、ブロードコムが多かれ少なかれエヌビディアの成長の恩恵をある程度享受できるため、投資対象として適していると思います。

もちろん、エヌビディアは今後もGPU市場のメイン・プレイヤーであり続けるでしょうが、ブロードコムのXPUはエヌビディアと並行して導入することができ、AIワークロードが特定のタスクに特化することに役立ちます。これらの理由から、ライツェス氏の見解に同意し、ブロードコムの株価が史上最高値を更新することは時間の問題だと考えています。

免責事項と開示事項 記事は一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。フェイスブックの元市場開発担当ディレクター兼スポークスウーマンであり、メタ・プラットフォームズのMark Zuckerberg CEOの姉であるRandi Zuckerbergは、モトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Bram Berkowitzは、記載されているどの銘柄の株式も保有していません。モトリーフール米国本社はバークシャー・ハサウェイ、メタ・プラットフォームズ、エヌビディア、テスラの株式を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社はブロードコムを推奨しています。モトリーフール米国本社は情報開示方針を定めています。

内容は参考用であり、勧誘やオファーではありません。 投資、税務、または法律に関するアドバイスは提供されません。 リスク開示の詳細については、免責事項 を参照してください。
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